思ひ出の現場 その1.5
「思ひ出の現場 その1」にて問題を出しました。今日はその答を‥‥いえ答はひとつではないと思いますよ。今回記すのはあくまで若き日の私がやったことです(╹◡╹)
問題を見てない方はま
をどうぞ。
では答。
(1)ダンプを降りてダッシュで荷台のカラーコーンを2つ取る
(2)Aでクルマを止め、「私が合図をするまで動かないで下さい」とお願いし、念のためクルマの前にカラーコーンを1つ置く。
(3)Bへ走り、しばらくクルマを流したら止める。そして「私が合図をするまで動かないで下さい」とお願いし、念のためクルマの前にカラーコーンを1つ置く。
(4)Aに走り、カラーコーンをどかして、Aのクルマを発進させる。しばらく流したら止めて、「私が合図をするまで動かないで下さい」とお願いし、念のためクルマの前にカラーコーンを置く。
(5)Bに走り、カラーコーンをどかして、Bのクルマを発進させる。しばらく流したら止めて、「私が合図をするまで動かないで下さい」とお願いし、念のためクルマの前にカラーコーンを置く。
以下は(4)と(5)の繰り返し。
なぜこの現場が記憶に強く残っているのかというと、「考える人」である私の強みが出たなと感じたから。
私は決してサクサクと高速で物事を処理するのが得意なタイプではなく、しかし普段、考えます。
カタコウとはどんなシステムなのか、必要条件と十分条件は何なのか、そんなことを前もって考えてみたからこそ咄嗟に対応出来たんだと思ったわけです。
ちなみに、私のやった事は最善とはとても言えないですね。
まずもって長時間になれば体力がもたない(╹◡╹)
それから、この道路はクルマがずっと繋がっているからこそ出来た、とも言えます。私がAのクルマを流した際に後続のクルマがしばらく来ないと、Bで待っているクルマのもとへなかなか行けない(╹◡╹)
ベテランの1人となった今の私が思う最善は、とりあえずAを止めて、親方に工事車両の撤収を頼むことです。
「警備員がもう1人来ないと大変なことになる」と。
29歳か30歳だった私は若気もあったし、また取引先の親方に指示めいた事を言うのはなかなか出来ません。で、何が起きても俺はやってみせるぜと。
昔はヤンチャな工事(?)が結構見られました。現在は工事業者が保安や交通の便などをよく考えて段取りしているなあと感じます。交通誘導警備員はかなり仕事をしやすくなりました(╹◡╹)
警備業法第15条(経験者向けの話)
先日、新任教育をやりました(╹◡╹)
いわゆる経験者枠の10時間コース。
警備業法第15条に関して、私は多分かなりこってり扱う方だと思います。少くとも私が受講者時代に出会った教官の誰よりも沢山時間を割いています。
3セクションに分けて、最初の方に1度、後半に少し踏み込んだ内容を1度。そして最後の方、隊長教育なるテーマの中でさらに踏み込んだ内容を。
【第15条】
警備業者及び警備員は、警備業務を行うに当たつては、この法律により特別に権限を与えられているものでないことに留意するとともに、他人の権利及び自由を侵害し、又は個人若しくは団体の正当な活動に干渉してはならない。
経験者ならみんな知ってる15条、ですが(╹◡╹)
最初にこれを取り上げる際、私は以下の事に注目して貰おうとします。
「15条って、法律(ルール)の条文として必要?」
答えだけ言うと「必要ではない」になります。条文をよく読めば分かることですが、皆さんどうでしょう。
15条を普段着の言葉でいうと概ねこんな感じ↓↓
この警備業法のすみからすみまで読んだって貴方たちに(例えば警察官のような)特別の権限を授けようなどと書いてないし、他人の正当な活動は邪魔しちゃいかんよ。
要らないですよね!?
というのは、特別の権限を授けられていないことは15条が無くても他の条文を読めばわかることだし、他人の正当な活動を邪魔しちゃいかんのは憲法レベルの話で当たり前だし。
こんな条文は無くても法律(ルール)として完成しているはずなんです。
そもそもで、ですよ。
「この法律はこんな内容である点に注意せよ」という注意喚起文は、余計な言及のはずなんですよね。←ちょいと小難しい話かな?
何はともあれ、警備員になろうとする人には15条が「無くても警備業法は機能する」ものであることを感じて貰いたい。
これが、何割かの人にはなかなか通じないんです。
論理的構造などの話は、苦手な人はとても苦手。キョトンとしてしまう。
私の方も手を変え品を変え、色んな手段で分かって貰おうとするのですが、すんなりは行きにくいです。
ここをご覧の皆さんはおわかりでしょうか??
ここを理解して貰わないと突っ込んだ内容にも進みづらいんだなあ。。
まあでもこれからも同じくやります(╹◡╹)
キョトンとする人にはここで15条は終り。我々は一般人でしかないんだよとだけ話して。
こんな授業に食い付いて来る人を我が社の隊長候補とみなし、その人にはさらに踏み込んだ内容を扱うよというスタンスです。
(別のブログに載せていた記事の再掲です)
警備員の仕事とは…
今日現場で作業員さんたちと雑談をしていた時の話です。
「昔来てたガードマンは変なやつでさ、水洗いがスゲー好きで、現場の洗いはそいつがやってたんだよ」
私は「えっ?じゃあ歩行者は誰が見ていたんですか?」と聞きました。
すると「俺らが見てた」との返事。
そしてもうひとつ、「通行止めの時、朝 図面見て、そいつが迂回看板書いてたんだよね」
これってOKなの?NGなの?
洗いをガードマンがやるのは、よろしくないと言うのは分かるのですが、迂回看板の件はどうなんでしょう。
出来たらやるべき事なんでしょうか。
とても優秀なガードマンにも思えるし、必要ない気もするし…。
まあ方向音痴の私は地図が苦手なので、真似は出来ないんですが…f(^_^;)
警備の仕事…まだまだ知らない事がたくさんあるなぁ…と感じました。
明日は品川区の現場だ!
事故のないよう頑張ります(≡^∇^≡)
minako
隊員の皆さま、今日もお疲れさまです♪
お疲れさまです。
方向音痴のガードマンです(笑)
夏の暑さが嘘のように、急に寒くなりましたね~(^_^;)
猛暑を乗り越え、今度は寒さとの戦いが始まります。隊員の皆さまも体調には気をつけて下さいね。
私が常駐で仕事をさせてもらっているF工業の社長さん。現場に来た方は知っている通り、いつも穏やかで温厚。でも仕事はメチャクチャ早い‼
そのパワーはどこから来るんですか?と私が聞いた時、その社長が言った言葉が印象的でした。「人に優しくするとパワーをもらえるんだよ」と。満員電車でお婆ちゃんに席を譲るのでもいい。とにかく誰かに優しくすると元気をもらえるんだよ。
きっと社長は今まで相当たくさんの人に優しくして来たんでしょうね。
私も見習おうと思った瞬間でした。
今日も歩行者誘導の声かけを意識して優しめに(笑)
明日も頑張りましょう(*^^*)
minako
English!?
特に中央区辺りで多いね。
母国語で道を尋ねてくる外国人(>_<)
銀座なんかだと中国語(じゃないかな笑)も飛び出すし。
相手は「行きたい場所を言えば通じる」ぐらいの考えなんだろうけど、いや確かに通じるけど、返答する言葉が私にはないわけで(>_<) そこをわかって欲しい。
英語だと、一応学校で習うでしょう。でもやはり困りますよね。
英語で道をきかれると、「日本では日本語で話すべし」と思う反面、我々警備員が賢そうに見えるのかな、なんてアホな期待も生まれてつい英語で返そうとしてしまいます。
というわけで、英語はダメダメの私ですが準備しておいた必殺の4センテンスを同業者の皆さんに教えます(╹◡╹)
(1)I don't know, sorry.
「残念ながら知りません。」
たとえその場所を知っていてもこの一言で終わらせます。英語を話せる我々警備員の賢さはキープしたままです。これの代わりにI'm not sure. と言えばもっといいらしいです。何がいいのかは詳しく分かりません。
(2)We're here.
「私たちはここにいます。」
大概の人は地図を見せてくるので、現在地を指さしながらこれを言います。
(3)The right direction.
「正しい向き。」
これはちゃんとした言い方かどうか知りません。でも今まで通じてます。地図を正しい向きにして(2)と共にこれを言います。
(4)I can't speak English.
「私は英語を話せません。」
これは我々の賢さを完全に放棄するので負けですが、口にした直後にあなたは楽になります。
注意。
もしあなたが(4)の敗北を嫌うなら、あまり綺麗な発音で話してはいけません。
相手は迷子の不安と異国の地で言葉の通じない苦しさから解放されたと思い、突然マシンガンのように話し出します。
May I help you?なんて最悪ですからね!
ああ、英語を話せる人がいて助かったわ。日本人はみんな英語を話せるかと思っていたけどとんでもないわね。あなたに声をかけたのはきっと神様の思し召しよペラペラ‥‥
Oh Oh Thank you Thank youどうすんのになります。
さて、無事に道案内が出来たら、相手はThank you!と言います。
この時の返事はYou're welcome!でしょうか?
違います。正しい返答は「どうも!」です。日本なんだから日本語を少しは学んで来てねという気持ちは見せましょう。
というかiPhoneで翻訳出来たんですよね(>_<)
日本語を吹き込むと、外国語に翻訳してiPhoneが喋ってくれる。そして音声(喋り)の認識性能が今ではかなり高い。
夜勤明け。寝ます!
(この記事は別ブログに載せていた記事の再掲です。)
思ひ出の現場 その1(経験者向けの話)
突然ですが問題です(╹◡╹)
図で、青の四角形は工事車両です。❌印のところで緊急の工事をするために駆けつけた車両たちです。
見ての通りで、片側交互通行をしなければなりません。世田谷の私鉄沿線で、一般車両はかなり沢山通ります。ほとんど数珠繋ぎと言えるくらいに。
警備員はあなた1人です。
どうしますか??
答(というかこのとき私がやった内容)は次回以降に書きたいと思います。
たまに思い出す現場の一つがこれ。
デビュー1年後くらいの時でした。
水道局にてスタンバイをする「緊急漏水防止班」に1人レギュラーでついていた私は、2tダンプの助手席に乗ってここへ来ました。カラーコーンやバリケードを積んでいるトラックでした。
「隼人、あの電柱の辺りにみんな停めるからな」
作業員さんがそう言って私を降ろします。
周囲を見た瞬間に私は「むっ!?」と思います。
経験者さんの多くは言わずとも分かるでしょう。
道路が折れ曲がっていて、A地点とB地点が互いに見えない形なのです。2人でカタコウをするにしても、トランシーバーが欲しいところ。そして私は1人。
(中略)
10分か15分か、私にはひどく長く感じられたけど恐らくそれぐらいの短い時間だったでしょう。
親方が言いました。
「おーい隼人、中止が決まったぞ!撤収!」
「親方、俺をおいてとりあえず工事車両を逃して下さい。後で追いかけますから!」
私はそう返すのが精一杯。工事車両の走り去るのを見て、カタコウ終了。ヘルメットを脱いでトボトボと歩くのでした。
瞬間的に自分のやる事を決めたという「なかなかやるな俺( ・∇・)」がひとつ。
すぐ中止が決まって助かった安堵がひとつ。こっちの方が大きいかな。
たまに思い出して、今の私ならどうするだろうと振り返る現場です。
(この記事は別ブログに載せていた記事の再掲です。)
知ってるか?警備員はモテるんだぜ
先日、現場へ出た日に私はモテてしまった(^^)
掘った穴の真ん前で歩行者誘導をしていたら、いきなり立ち止まった見知らぬ年配の女性に
「あらまあ、ハンサムボーイね。あなた九州男児?」
と言われたのです。
それで思い出した。
数年前に大きな建築現場の隊長をしていた時のこと。
プレハブの休憩室でメシをしていると、50メートル先のゲートの方から女の人の声がします。
「あの殿方を・・・あの殿方を・・・」と大きな声。
隊員が私を呼びに来ました。
「ゲート前の人、隼人さんに話があるらしいっスよ」
何だろうと思いながら駆けつけると、女性はこう言いました。
「お話がしたかった。殿方はもうご飯を召し上がったの?」
目をキラキラさせて私を見ています。
まあこの女性も年配の方だったんですけども(^^;
しかしだね。
特別の用もなく人を呼び出す行動・・・他人の往来する場所で大声・・・そして「殿方」という言葉・・・これは〇ケが始まっているに違いない。私はそう思うわけです。
「今仕事中だからごめんね」とだけ言って休憩室に逃げ帰りました。
「殿方」って・・・セピアの時代に戻っちゃってるのかいハニー??というか「殿方」を「あなた」の意味でも使うってことを初めて知ったわい。
この現場に通った頃は近隣住民の女性がよく私に煎餅やチョコを持ってきてくれたっけ。モテモテじゃないか。あ、これも年配の方ね(^^;
私はいわゆるイケメンではなく、ここにしばしば登場している大高の方がイケメンと呼ぶに相応しい。長身で脚も長く、顔だちもなかなかのハンサム。私より1つオヤジですけども。きっとモテモテ人生なんです。
私の方は問題があって(相手が年配の女性ばかりという大事な部分は見て見ぬふりをします)警備員の仕事中にばかりモテているという点です。
これは私の誘導っぷりがよろしいという事なのではあるまいか(^^)
大手警備会社の隊員さんのようにフォームががっちり決まっている類ではないんですけど、要点は押さえてるつもり。
いやいや、きっとそうなんだ。
警備員ってカッコいいんだよ絶対・・・いや多分(^^)
先日の現場で、件の女性がさらに1度2度、私の前を通りました。
私は忙しくて会話は出来ないようなふりをキメました。
この人もセピアの国の住人の雰囲気が少しある。もしそうなら、あんまりお相手差し上げると何度も来るからね。
(この記事は別ブログに載せていた記事の再掲です。)